放課後等デイサービス児童発達支援共通

児童指導員等加配加算と専門的支援体制加算|児発・放デイの単位数表、「5年」の数え方、専門的支援実施加算との関係

公開: 2026年8月3日更新: 2026年10月7日
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児童発達支援には、職員を手厚く配置したときに算定できる加算が2つあります。児童指導員等加配加算と専門的支援体制加算です。

紛らわしいのは、この2つが同じ単位数の区分をもつ一方で、「5年」の数え方が違う点です。留意事項通知はこの違いをわざわざ「留意されたい」と名指しで注意しています。


まず2つの加算の関係#

児童指導員等加配加算専門的支援体制加算
何を加配するか児童指導員等又はその他の従業者を1以上理学療法士等を1以上
配置方法区分により常勤専従/常勤換算常勤換算による配置
併給可能(互いに「算定に必要となる従業者の員数」に相手の分を含める)同左

どちらも「児童発達支援給付費の算定に必要とする員数に加えて」配置することが条件です12。基準人員を満たしただけでは算定できません。

併給する場合の数え方に注意が要ります。専門的支援体制加算を算定しているときは、児童指導員等加配加算の「必要とする員数」に専門的支援体制加算の分を含めて数えます。逆も同様です12。つまり2つとも取るには、基準人員+2名分の上乗せが必要になります。


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単位数(児童発達支援・令和8年6月版)#

児童指導員等加配加算は**①経験年数(5年以上/5年未満)②配置形態(常勤専従/常勤換算)**の組み合わせで4区分、加えて「その他の従業者」の区分があります3。

児童発達支援センターで行う場合(定員別・1日につき)#

区分30人以下31〜4041〜5051〜6061〜7071〜8081人〜
(1)常勤専従・5年以上62534234292522
(2)常勤専従・5年未満51433427232018
(3)常勤換算・5年以上41352722191615
(4)常勤換算・5年未満36312419171413
(5)その他の従業者30262016141211

センター以外で行う場合(定員別・1日につき)#

区分10人以下11〜20人21人以上
(1)常勤専従・5年以上18712575
(2)常勤専従・5年未満15210159
(3)常勤換算・5年以上1238249
(4)常勤換算・5年未満1077143
(5)その他の従業者906036

重症心身障害児の場合(定員別・1日につき)#

区分5人6人7人8人9人10人11人〜
(1)常勤専従・5年以上374312267234208187125
(2)常勤専従・5年未満30525321618816714998
(3)常勤換算・5年以上24720617615413712382
(4)常勤換算・5年未満21417815313411910771
(5)その他の従業者1801501291131009060

専門的支援体制加算は(3)と同額#

専門的支援体制加算の単位数は、センターで41/35/27/22/19/16/15、センター以外で123/82/49、重症心身障害児の場合は定員5人で247です3。これは児童指導員等加配加算の**(3)常勤換算・経験5年以上と完全に同額**です。

つまり単位数では選べません。どちらを算定するかは、後述の職種要件と経験年数の数え方で決まります。


ここが本題:同じ「5年」でも数え方が違う#

留意事項通知は、専門的支援体制加算について児童指導員等加配加算と異なる点を明示しています2。

児童指導員等加配加算専門的支援体制加算
経験の起算資格取得又はその職種として配置された以後の経験に限らない1保育士・児童指導員は資格取得又は任用からの児童福祉事業の経験が必要2
教育職の経験幼稚園・特別支援学校・特別支援学級・通級による指導での教育経験も含まれる1含まれない2

同じ人・同じ職歴でも、児童指導員等加配加算では5年に届くが、専門的支援体制加算では届かないことが起こります。特別支援学校の教員経験がある職員を採用したケースが典型です。


職種の範囲も違う#

児童指導員等(加配加算)1#

児童指導員、保育士、理学療法士、作業療法士、言語聴覚士、手話通訳士・手話通訳者、特別支援学校免許取得者、心理担当職員、視覚障害児支援担当職員、強度行動障害支援者養成研修(基礎研修)修了者

理学療法士等(専門的支援体制加算)2#

理学療法士、作業療法士、言語聴覚士、保育士(5年以上)、児童指導員(5年以上)、心理担当職員、視覚障害児支援担当職員

専門的支援体制加算の側には手話通訳士・特別支援学校免許取得者・強度行動障害支援者養成研修修了者が入りません。また保育士・児童指導員は5年以上が要件そのものになっています。


放課後等デイサービスの単位数(令和8年6月版)#

放課後等デイサービスの児童指導員等加配加算と専門的支援体制加算は、留意事項通知が児童発達支援の取扱いを準用しており4、単位数は児童発達支援センター以外で行う場合と同じです3。

障害児(重症心身障害児を除く)(定員別・1日につき)#

区分10人以下11〜20人21人以上
(1)常勤専従・5年以上18712575
(2)常勤専従・5年未満15210159
(3)常勤換算・5年以上1238249
(4)常勤換算・5年未満1077143
(5)その他の従業者906036

重症心身障害児(定員別・1日につき。授業終了後・休業日とも同額)#

区分5人6人7人8人9人10人11人〜
(1)常勤専従・5年以上374312267234208187125
(2)常勤専従・5年未満30525321618816714998
(3)常勤換算・5年以上24720617615413712382
(4)常勤換算・5年未満21417815313411910771
(5)その他の従業者1801501291131009060

放課後等デイサービスの専門的支援体制加算は、障害児(重症心身障害児を除く)で123/82/49、重症心身障害児で247/206/176/154/137/123/82です3。児童発達支援と同じく、児童指導員等加配加算の(3)と同額です。


専門的支援「実施」加算との関係|旧「専門的支援加算」「特別支援加算」はどこへ行ったか#

令和6年度報酬改定で、それまでの専門的支援加算と特別支援加算は統合され、「専門的な支援を提供する体制」と「専門人材による個別・集中的な支援の計画的な実施」の2段階で評価する仕組みになりました5。前者が専門的支援体制加算、後者が専門的支援実施加算です。「特別支援加算」「専門的支援加算」という名称の加算は現在ありません。

専門的支援実施加算の要件#

項目内容
単位数150単位/回(児童発達支援・放課後等デイサービスとも)3
配置理学療法士等を1以上配置。単なる配置でよく、指定基準で配置すべき従業者や、児童指導員等加配加算・専門的支援体制加算で加配している人員によることも可能6
計画理学療法士等が、障害児ごとの通所支援計画を踏まえて専門性に基づく評価を行い、5領域のうち特定または複数の領域に重点を置いた支援を行うための専門的支援実施計画を作成し、それに基づき支援する6
実施方法個別が基本。個々のニーズを踏まえた支援を確保したうえで、小集団(5名程度まで)での実施や、基準上配置すべき従業者を配置して小集団を組み合わせた実施も可能6
時間同日の支援時間すべてである必要はないが、少なくとも30分以上を確保する6
記録加算対象児ごとに、支援を行った日時と支援内容の要点を記録する。実施計画の実施状況を把握し、必要に応じて見直す6

月の算定限度回数は児発と放デイで異なる#

月利用日数6日未満6日以上12日未満12日以上
児童発達支援4回4回6回
放課後等デイサービス2回4回6回

児童発達支援は「12日未満4回・12日以上6回」の2段階、放課後等デイサービスは「6日未満2回・12日未満4回・12日以上6回」の3段階です46。

「理学療法士等」の範囲と、保育士・児童指導員の「資格取得または任用からの5年」という数え方は、専門的支援体制加算と同じです6。


常勤換算まわりの実務ルール#

異なる職種を組み合わせて1名以上にできる#

常勤換算の区分(3)〜(5)では、児童指導員等とその他の従業者といった異なる職種の配置により常勤換算で1名以上とすることも可能です1。

ただし報酬区分が異なる場合は、低い方で算定します1。

組み合わせ算定する報酬
児童指導員等 + その他の従業者その他の従業者の報酬
経験5年以上の児童指導員等 + その他の従業者その他の従業者の報酬
経験5年以上の児童指導員等 + 経験5年未満の児童指導員等経験5年未満の報酬

「上位区分の人を混ぜれば上位で取れる」わけではない点に注意が必要です。

常勤換算の計算例#

常勤の従業者が週に勤務すべき時間数が40時間の事業所で、基準人員に加えて次の2人を配置した場合を考えます。

  • 理学療法士(児童指導員等。児童福祉事業の経験7年):週20時間
  • 保育士(児童指導員等。経験3年):週20時間

合計40時間÷40時間=常勤換算1.0で、常勤換算区分の「1名以上」を満たします。ただし、経験5年以上の者と5年未満の者の組み合わせなので、算定できるのは**(4)常勤換算・経験5年未満**の区分です1。経験7年の理学療法士だけで週40時間なら(3)、常勤専従なら(1)になります。

常勤の従業者が勤務すべき時間数が週32時間を下回る場合は32時間を基本とし、母性健康管理措置や育児・介護・治療のための所定労働時間の短縮等の措置が講じられている場合は、30時間以上の勤務で常勤換算上1として扱うことができます7。

多機能型の常勤の扱い#

多機能型事業所で児童発達支援と放課後等デイサービスを行う場合、たとえば児発の保育士と放デイの保育士を兼務している者は、勤務時間の合計が所定の時間に達していれば常勤要件を満たします1。専門的支援体制加算でも同様に常勤換算要件を満たします2。

サービス提供時間帯は事業所で直接支援#

児童指導員等加配加算は常時見守りが必要な障害児への支援等の強化が目的であるため、対象となる職員はサービス提供時間帯を通じて事業所で直接支援にあたることが基本とされています1。

通所支援計画がないと算定できない#

専門的支援体制加算は、通所支援計画を作成していない場合、当該作成していない障害児については算定できません2。


よくある質問#

Q. 2つの加算は同時に算定できますか?#

できます。ただし互いに「算定に必要となる従業者の員数」に相手の加算分を含めて数えるため、実質的に基準人員に加えて2名分の配置が必要です12。

Q. 特別支援学校の教員経験は5年に数えられますか?#

加算により異なります。児童指導員等加配加算では幼稚園・特別支援学校・特別支援学級・通級による指導での教育経験も含まれますが1、専門的支援体制加算では含まれません2。

Q. 保育士資格を取る前の児童福祉事業の経験は数えられますか?#

児童指導員等加配加算では、経験年数は資格取得又はその職種として配置された以後の経験に限らないとされています1。一方、専門的支援体制加算では保育士・児童指導員について資格取得又は任用からの経験が必要です2。

Q. 常勤換算で、経験5年以上の人と5年未満の人を組み合わせた場合は?#

経験5年未満の報酬を算定します1。

Q. 単位数はどちらが有利ですか?#

児童指導員等加配加算の(3)常勤換算・経験5年以上と専門的支援体制加算は同額です3。単位数では差がつかないため、職種要件と経験年数の数え方で判断することになります。

Q. 常勤専従だと単位数はどれくらい変わりますか?#

センター以外・定員10人以下の場合、常勤専従・経験5年以上が187単位、常勤換算・経験5年以上が123単位です(1日につき)3。配置形態の差が大きく効きます。

Q. 児童指導員等加配加算の要件を一言でいうと?#

児童発達支援(放デイ)給付費の算定に必要な員数に加えて、児童指導員等またはその他の従業者を1名以上配置することです1。児童指導員等を加配する場合は、経験年数(5年以上/5年未満)・配置形態(常勤専従/常勤換算)・利用定員の区分に応じて単位数が決まり、その他の従業者を加配する場合は常勤換算で1名以上です1。対象職員はサービス提供時間帯を通じて事業所で直接支援にあたることが基本です1。

Q. 「常勤専従」と「常勤換算」の区分はどう分かれますか?#

(1)(2)は常勤専従での配置、(3)〜(5)は常勤換算での配置です1。常勤専従の職員1名を加配できれば(1)または(2)、非常勤の組み合わせで常勤換算1名以上にするなら(3)〜(5)になります。

Q. 放課後等デイサービスでも同じルールですか?#

同じです。放課後等デイサービスの児童指導員等加配加算・専門的支援体制加算は、留意事項通知で児童発達支援の取扱いを準用することとされており4、単位数も児童発達支援センター以外で行う場合と同額です3。異なるのは専門的支援実施加算の月の限度回数(放デイは月利用日数6日未満で2回)です4。

Q. 「児童指導員等配置加算」「特別支援加算」という加算はありますか?#

正式名称は児童指導員等加配加算です。「特別支援加算」と「専門的支援加算」は令和6年度報酬改定で統合され、現在は専門的支援体制加算(体制)と専門的支援実施加算(実施)の2段階になっています5。

Q. 専門的支援実施加算は、専門的支援体制加算を算定していないと取れませんか?#

体制加算が前提ではありません。実施加算に必要な理学療法士等の配置は「単なる配置で差し支えない」とされ、指定基準で配置すべき従業者や、加配加算・体制加算で加配している人員によることもできます6。

Q. 理学療法士等とは誰のことですか?#

理学療法士、作業療法士、言語聴覚士、保育士(保育士として5年以上児童福祉事業に従事した者)、児童指導員(児童指導員として5年以上児童福祉事業に従事した者)、心理担当職員、視覚障害児支援担当職員です26。保育士・児童指導員の経験には特別支援学校等での教育経験は含まれません2。


関連記事#


Footnotes#

  1. こども家庭庁・厚生労働省「児童福祉法に基づく指定通所支援及び基準該当通所支援に要する費用の額の算定に関する基準等の制定に伴う実施上の留意事項について」(令和8年度改定版)p.27〜28(児童指導員等加配加算の取扱い(一)〜(五)) https://www.cfa.go.jp/assets/contents/node/basic_page/field_ref_resources/2c5e1bb4-ee80-462b-992f-06f0d8c9b774/4aacbf83/20260402_policies_shougaijishien_shisaku_r8hoshukaitei_17.pdf ↩ ↩2 ↩3 ↩4 ↩5 ↩6 ↩7 ↩8 ↩9 ↩10 ↩11 ↩12 ↩13 ↩14 ↩15 ↩16 ↩17 ↩18

  2. 同通知 p.28〜29(専門的支援体制加算の取扱い・理学療法士等の範囲・経験年数の数え方) https://www.cfa.go.jp/assets/contents/node/basic_page/field_ref_resources/2c5e1bb4-ee80-462b-992f-06f0d8c9b774/4aacbf83/20260402_policies_shougaijishien_shisaku_r8hoshukaitei_17.pdf ↩ ↩2 ↩3 ↩4 ↩5 ↩6 ↩7 ↩8 ↩9 ↩10 ↩11 ↩12 ↩13

  3. 厚生労働省「介護給付費等単位数サービスコード表(令和8年6月施行版)」児童発達支援サービスコード表 p.118〜120、放課後等デイサービスサービスコード表 p.462〜463(児童指導員等加配加算・専門的支援体制加算・専門的支援実施加算150単位) https://www.mhlw.go.jp/content/12200000/001696435.pdf ↩ ↩2 ↩3 ↩4 ↩5 ↩6 ↩7 ↩8

  4. 同留意事項通知 p.53〜54(放課後等デイサービス:児童指導員等加配加算・専門的支援体制加算は児童発達支援の取扱いを準用、専門的支援実施加算の月の限度回数2回/4回/6回) https://www.cfa.go.jp/assets/contents/node/basic_page/field_ref_resources/2c5e1bb4-ee80-462b-992f-06f0d8c9b774/4aacbf83/20260402_policies_shougaijishien_shisaku_r8hoshukaitei_17.pdf ↩ ↩2 ↩3 ↩4

  5. 厚生労働省「令和6年度障害福祉サービス等報酬改定の概要」p.77(専門的支援加算及び特別支援加算の統合、体制と実施の2段階評価) https://www.mhlw.go.jp/content/001216035.pdf ↩ ↩2

  6. 同留意事項通知 p.36〜37(専門的支援実施加算の取扱い:理学療法士等の配置・専門的支援実施計画・小集団・30分以上・記録・限度回数4回/6回) https://www.cfa.go.jp/assets/contents/node/basic_page/field_ref_resources/2c5e1bb4-ee80-462b-992f-06f0d8c9b774/4aacbf83/20260402_policies_shougaijishien_shisaku_r8hoshukaitei_17.pdf ↩ ↩2 ↩3 ↩4 ↩5 ↩6 ↩7 ↩8 ↩9

  7. 同留意事項通知 p.18(常勤換算方法及び常勤の具体的な取扱い:32時間、短時間勤務措置の30時間) https://www.cfa.go.jp/assets/contents/node/basic_page/field_ref_resources/2c5e1bb4-ee80-462b-992f-06f0d8c9b774/4aacbf83/20260402_policies_shougaijishien_shisaku_r8hoshukaitei_17.pdf ↩

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